なぜ人を好きになるの?恋をしたり誰かを愛する心の仕組みと理由8つ

「この人のことが好きかも」と感じるときには、どのような心理や本能が影響しているのでしょうか?恋愛感情が芽生える仕組みや、人が恋に落ちる理由を解説します。

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人を好きになるのはどうして?

あなたは恋をしたことがありますか?

誰かを好きになるのって、心がドキドキして、楽しいし幸せですよね。

でも、人はどうして恋をしたり、他人を深く愛することができるのでしょうか?

この記事では、恋愛感情が芽生える心の仕組みや、他人を愛する心理的・本能的な理由を解説していきます。

「なぜこんなに惹かれてしまうんだろう……」そんな疑問を抱えているあなたに、少しでもヒントを届けられたら嬉しいです。

人を好きになる仕組み

人が恋に落ちるとき、そこにはどんな心理や本能が働いているのでしょうか。

まずは「恋愛感情が芽生えるメカニズム」について解説していきます。

「愛おしい」という本能的な気持ち

例えば、小さいものや弱いものを見たときに、「可愛い」とか「守ってあげたい」と感じる人は多いですよね。

それは、親が子供を育てるためのプログラムが、私たちの本能に組み込まれているから。小さいものや弱いものには、本能的に愛情を抱きやすいのです。

また、

  • 安心感を感じる人
  • 自分に対して好意的な人
  • 価値観や考え方が似ている人

こういう人にも、「この人は自分の味方になってくれそうだ」とか「きっと自分を守ってくれる」など、好意的な印象を抱く傾向があります。

そして、そんな人に対しては「仲良くなりたい」とか「一緒にいたい」という気持ちを抱きやすくなるのです。

「好き」の正体はホルモン!?

ドーパミンやオキシトシンという言葉を聞いたことがありますか?

これは私たちの脳から分泌されるホルモンで、人を興奮させたり、「欲しい」とか「愛おしい」という気持ちを引き起こす作用があるとされています。

何らかのきっかけで、こうしたホルモンが分泌されると、人は「一緒にいるとドキドキする」とか「この人のことが好きかも……」と感じるわけですね。

よく「恋の寿命は3年」なんて言われますが、これは2〜3年でドーパミンの分泌が落ち着き、恋愛初期のドキドキが、薄れるからだと言われています。

恋に落ちるきっかけとは?

人が恋に落ちるのは、心の中に「好き」という感情が芽生えたときです。

科学的な言い方をするのなら、「何らかの刺激によって、恋愛に関するホルモンが分泌されたとき」ですね。

その瞬間は人それぞれですが……ときめいたり、ドキドキしたり、キュンとしたり。心が動いた瞬間に、多くの人は「この人のことが好きかもしれない」と恋を自覚するのです。

人を好きになる理由8つ

ここからは、人が誰かに惹かれる理由を8つ紹介していきます。

本能的なもの、心理的なもの、そして経験や記憶に根ざしたものまで。「好き」の理由を分析してみましょう。

① 自分にはない魅力を感じた

自分にないものを持っている相手に惹かれた経験が、あなたにもありませんか?

実は、これには2つの理由があります。

1つは遺伝子的な理由です。

私たち人間は、より強い遺伝子を残すためには「自分と違うタイプのDNAを持つ人」との子供を残す方が良いと言われています。そのため、女性は汗などの匂いから本能的にDNAの違いを判断できるという説もあるほどです。

もう1つは、心理的な理由です。

自分と違うタイプの人間とパートナーになれば、困難な状況を打破できる可能性が高まります。そのため、人生に行き詰まりや物足りなさを感じているときには、自分と違うタイプの人に惹かれやすいかもしれません。

② 子孫を残したいという本能

私たち人間にも、「子孫を残したい」という本能があります。

だからこそ、性的な魅力に惹かれてしまうのは自然なことです。

例えば男性なら、

  • 胸が大きい
  • ウエストがくびれている
  • お尻が丸い

こんな女性に対して、性的な魅力を感じやすいとされています。それは、これらが男性や子供にはない、成熟した女性ならではの特徴(=子孫を残すのに適している年齢の目安)だからです。

逆に女性なら、

  • 背が高い
  • 筋肉が多い
  • お金を持っている

こんな男性に惹かれます。「お金は性的な魅力と関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、女性は『妊娠後に自分と子供が安心して生活できるかどうか』を意識するため、相手の金銭面も魅力として感じる傾向があるのです。

異性に強く惹かれたとき、そこにはこうした「性的な魅力」が関係している場合も多いです。

③ 自分と似ていると感じた

人は、自分と似ている人にも好意を抱きやすいです。これは心理学的には『類似性の法則』と呼ばれるもの。
例えば、

  • 出身地が同じ
  • 趣味が同じ
  • 考え方や価値観が似ている

こうした相手に対しては、親近感や安心感を抱きやすいですよね。

逆にいえば、人は共通点が多い相手のことは、それだけで「良い人」と評価してしまいがちということ。そのことを知る詐欺師などはターゲットとの共通点を探して、相手を信用させようとさせるので、注意する必要があります。

④ 過去の誰かを投影している

誰かを好きになる理由には、過去の記憶も大きく関係しています。

例えば、昔好きだった人と同じ時計をつけていたとか。子供のころに優しくしてくれた人と雰囲気が似ているとか。

そんな理由で、胸がときめくこともあるかもしれません。

これは「投影」と呼ばれる心理で、過去の感情や経験を、目の前の相手に重ねてしまうことが原因です。

実際には相手のことをまだ深く知らないとしても、どこか懐かしさを感じたり、胸の奥が刺激されて、「好き」と感じてしまうのです。

⑤ 自分を理解してくれると感じた

「この人は、私のことをわかってくれる」

そんな風に感じたときにも、相手に良い印象を抱く場合が多いです。

例えば、

  • 悩みを親身になって聞いてくれたとき
  • 自分の意見に同意したり共感してくれたとき
  • 誰かと対立したときに味方になってくれたとき

こんな瞬間は、やっぱり嬉しいですよね。

理解されることは、安心感や幸福感に繋がります。それを与えてくれる相手に対して、好意を感じるのは自然なことです。

⑥ 好意を向けてくれた

人には『好意の返報性』という心理があります。

これは、「自分に好意を向けてくれた人には、同じように好意を返したくなる」というものです。

例えば、「可愛いね」とか「素敵だね」と褒められたときに、その相手のことが気になった経験はありませんか?

他にも、

  • 丁寧に扱ってくれる
  • 特別扱いをしてくれる
  • いつも笑顔を見せてくれる

こんな人に対しては、人は同じように好意を返したくなるのです。

⑦ 力になりたいと思った

人は、自分を必要としてくれる存在に惹かれ、愛情を注ぎたくなるものです。

例えば、「守ってあげたい」と思わせるような女性に恋をする男性は多いけれど、そこには、「誰かに必要とされたい」という気持ちが隠れているのかもしれません。

逆に女性の中には、「ダメな男に惹かれる……」なんて人もいますよね。

自分の足りない部分を埋めてくれる人を求めることもあれば、逆に自分を必要としている人に惹かれることもあります。

「この人を支えたい」「守ってあげたい」

そんなふうに感じたときに、相手を好きになる場合もあるのです。

⑧ 好奇心を刺激された

「好きの反対は無関心」という言葉を聞いたことはありませんか?

人を好きになる最初のきっかけは、相手に興味を持つことです。

ではなぜ、興味を持つのでしょうか?

それは、好奇心が刺激されたからです。

好奇心とは、珍しいものや未知のものに対しての「知りたい」という欲求。「面白そう」とか「楽しそう」という期待するからこそ、人は相手に興味を持ったり、好きになるのです。

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人を好きになるときの注意点

恋をするのは素敵なこと。でも、そこには落とし穴もあります。

ここでは、人を好きになるときのいくつかの注意点について解説します。

『恋は盲目』になっていないか?

恋をすると、相手のすべてが素敵に見えてしまうことがあります。

でもそれは、気持ちが盛り上がり相手の悪いところが見えなくなっているだけかもしれません。

恋をした時には、自分の状況や相手のことを客観的に見て判断することも大切です。

自分の願望を押し付けていないか?

人を好きになった時、無意識に自分の理想を相手に押し付けてしまう場合もあります。

例えば、「いつも明るくて楽しい人」とか「真面目でちゃんとした人」決めつけてしまうと、相手はあなたの前で、弱音を吐いたり、リラックスすることができなくなってしまうかもしれません。

相手を褒めたり、信じるのは素敵なこと。

でも、同時に「相手の弱さや悪い部分を受け入れる懐の広さ」を持つことも大切です。そうすることで、より居心地の良い関係を築いていけますよ。

一時的な気持ちの盛り上がりではないか?

一目惚れや、特定のシチュエーションでのときめきなど、感情が一気に高まる瞬間もありますよね。

でも、その感情が「本物の好き」かどうかは、少し時間をおいてみないとわからないことも多いです。

気持ちが一気に盛り上がったときには、一度冷静になってその気持ちが本物かどうか考えてみることで、「こんなはずじゃなかった……」と後悔することを防げます。

Q&A|よくある質問

Q1.好きになる理由は人によって違う?

A.はい、人それぞれ好みがありますし、年齢や立場によっても「どんな人を好きになるか」は変わってきます。

Q2.理由がなくても人を好きになることはある?

A.「理由」をどのように捉えるかにもよりますが、「なんとなくフィーリングが合う」とか「無条件に惹かれる」と感じて、人を好きになる場合もあります。ただそれは、「理由がない」というよりも「理由を言語化しにくい」という方が、近いのかもしれません。

Q3.恋愛感情なのかよくわからないときはどうしたらいい?

A.「好き」にも色々な種類があります。異性としての好意や、親子の愛情に近い好意……。相手と接しているときの自分が、どんな好意を感じているかを考えてみましょう。「また会いたいと思うか」「一緒にいて安心できるか」など、相手のことを恋人候補として考えられるのなら、それは恋愛感情かもしれません。

愛丸さくらの体験談と考察

私自身も、今までに何度も人を好きになってきましたが、そのたびに「どうして人を好きになるんだろう?」と不思議に感じてきました。

でも分析してみると、そこには自分でも気づかなかった、意外な理由があったりするものです。

また、年齢によっても「好きになる人のタイプ」は変化します。

20代の頃は自分と違うタイプの、刺激をくれるような男性に惹かれたけれど。30代になって結婚を意識するようになると、真面目で誠実な男性に惹かれるようになった……なんて女性は多いはず。

どちらが正解ということではなく、それは自分が求める恋愛や生活の形が変化したからです。

「いまの自分はどんな毎日を過ごしたいのかな?」とか、「今の自分に合うのはどんな人だろう?」と考えると、意外なタイプが見えてくるかもしれません。

まとめ|仕組みを知ると自分の気持ちも理解できる

この記事では、人を好きになる心理的な仕組みや理由について解説してきました。

まとめると……

  • 誰かを好きになるのには、本能や心理的な理由が関係している
  • ドーパミンやオキシトシンなどのホルモンが「好き」には関係している
  • 恋愛的な好きにはドーパミンの影響が大きいが、それだけでは恋愛は長続きしない

と、なります。

「最近好きな人がいる」という時には、今回紹介したことを思い出してみると、気持ちがスッキリするかもしれません。

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いつも暖かい応援、ありがとうございます。あなたの恋が素敵な未来に繋がりますように……☆