
期待と信頼は似ているようで異なるもの。でも、具体的にはどのように違うのでしょうか?人間関係にも役立つそれぞれの違いと扱い方を解説します。
期待と信頼の違いが分からない……
「恋愛では、相手に期待しすぎない方がいいよ」
こんな言葉を、あなたもどこかで聞いたことがあるかもしれません。
でも、好きな人や恋人にはつい「こんな風にしてくれたらいいな」と期待をしてしまいますよね。
それって、どうしていけないのでしょうか?
また、相手に期待をすることと、「きっとこうしてくれる」と信頼することは、どう違うのでしょうか?
この記事では、期待と信頼の違いや、恋愛などの人間関係では「期待よりも信頼をした方がいい理由」を解説していきます。
期待と信頼の違いとは?
ではさっそく、期待と信頼の違いを見ていきましょう。
期待はその結果を想像し待ち望むこと
「期待」とは、その結果を想像し待ち望むことのことを言います。
例えば、「クリスマスにはネックレスが欲しいな」と想像して、それを待ち望んでいるような状態は「期待をしている状態」と言えます。
相手に対して、自分が望む結果を密かに求めて待ち望むことが「期待」なのです。
信頼はその人に対する評価
一方、信頼というのはその人に対する評価です。
「この人になら任せられる」「この人なら安心だ」
こんな風に相手を評価している状態のことを、「信頼している」と言います。
そして、信頼をするためには、その根拠となる理由が必要です。
何らかの理由で相手を高く評価している状態が、「信頼している状態」なのです。
期待は妄想、信頼は判断
つまり、期待と信頼の違いは、「相手はこうしてくれるだろう」と根拠もなく予想しているのか、それとも理由があって判断しているかです。
付き合ったばかりでまだ相手のことをよく知らない状態なのに、「きっとクリスマスには素敵なプレゼントをくれるだろう」と思うのは、何の根拠もない妄想ですよね。
一方、すでに何年も交際していて、毎年素敵なプレゼントをくれる彼氏に対して「きっと今年のクリスマスも素敵なプレゼントをくれるだろう」と思うのは、過去の経験に基づく判断です。
期待は根拠のない予想であり、信頼は理由に基づく判断なのです。
恋愛で期待をするのがNGな理由とは?
では、恋愛で「相手に期待しすぎてはいけない」と言われるのは、どうしてでしょうか?
期待は裏切られるから
先にも触れましたが、好きな人や恋人に期待をしている状態というのは、何の根拠もなくその結果を想像している状態です。
しかし、自分ではなかなかそのことに気づけないもの。
よく「恋は盲目」なんて言いますが、好きな人や恋人に対してはフィルターがかかってしまい、相手を「理想的な人物」だと思い込んでしまうからです。
しかし、それはあくまで自分の思い込みであって、事実ではありません。
だからこそ、期待は裏切られるのです。
期待すると振り回されてしまう
期待をすると相手の行動に一喜一憂してしまうもの。
すると、振り回されて疲れて疲れますし、余計な悩みも増えてしまいます。
相手と良い恋愛をするためには、期待をするよりも「信頼関係を築いていくこと」が大切です。
期待すると現実が見えなくなる
また、期待をすると現実が見えなくなってしまいがちです。
なぜなら、期待というのは「自分にとって都合のいい未来」を勝手に想像して、相手に押し付けている状態だからです。
「こうだったらいいな」と期待をしていると、楽しいですよね。
そして、こんな風に期待をしていると、現実が見えなくなってしまうものです。
その結果、相手のことをきちんと見極められなかったり、すれ違いが起きてしまう場合もあります。
期待と信頼が分からなくなる理由
期待と信頼は、なぜ分かりにくいのでしょうか?
期待している時に「信じてる」という言葉を使うから
多くの人は、恋人に期待をしている時に「信じてる」という言葉を使います。
例えば、
- 「浮気はしないと信じている」
- 「誕生日を祝ってくれると信じている」
- 「自分を愛していると信じている」
しかし、そうした気持ちに根拠がないのであれば、それは信頼ではなく「期待」です。
にもかかわらず、「信じている」という言葉を使ってしまうので、「信頼」と「期待」を混同してしまうのです。
安心感や確信があるかどうかがポイント
期待というのは、「そうあって欲しい」という願望の押し付けに過ぎません。
にもかかわらず、「○○してくれると信じている」という言い方をすると、自分でもそれが期待なのか信頼なのか分からなくなってしまいがち。
「相手のことを信頼しているのか期待しているのか分からない」と感じる時には、そこに「安心感」や「確信」があるかどうかを考えてみましょう。
それがない場合は、その気持ちは信頼ではなくて「期待」の可能性が高いです。
人は不都合な現実から目を逸らす!?
私たち人間というのは、自分にとって不都合な現実からは目を逸らしてしまいがちです。
そして、このことが期待と信頼を分かりにくくする場合もあります。
例えば、実際には相手が浮気性だと気づいていても、「自分のことを一途に愛して欲しい」という願望があると、その現実から目を逸らしてしまうのです。
そして「相手はきっと浮気をしない」と信じようとします。
しかし、こうした「偽りの信頼」には、根拠がありません。
そのため、相手を信じているつもりでも、心のどこかに違和感があったり、不安を感じるケースが多いです。
恋愛で大切なのは期待ではなく信頼
幸せな恋愛をするためには、期待を減らして信頼を重ねていくことが大切です。
恋愛で期待してしまう時
恋愛で期待しすぎてしまう人にありがちなのは、相手のことをよく知りもせず、決めつけてしまうことです。
- この人は誠実に違いない
- この人はいい男に違いない
- この人は優しいに違いない
何の根拠もなくこんな風に思うのは、ただの「そうだったらいいな」という期待です。
そして相手に期待すればするほど、裏切られて辛い思いをすることも増えてしまいます。
幸せな恋愛をするには、根拠のない期待をやめること。
そして「信頼できる相手」を見つけ、関係を築いていくことが大切です。
信頼できる相手とは?
信頼できる相手を見つけるために必要なのは、ただひとつ。
相手をしっかりと見ることです。
- この人はどんな人なのかな?
- どんな考え方なのかな?
- どんな経験をしているのかな?
こうしたことを、時間をかけて確認していく。
すると、自分の妄想や願望ではない「相手の本当の姿」が見えてみます。
そうすれば、その相手が信頼に足る相手かどうかも、見抜くことができるのです。
信頼を重ねていこう
幸せな恋愛をするには、信頼を重ねていくことが大切。
それは相手のことをよく見て、そして相手にとって「信頼できる人間」であるように努力し続けることです。
お互いがこうした行動をしていくと、自然と絆も深まりますし、一緒にいて居心地がよく感じます。
幸せな恋愛をするためには、「期待」ではなく「信頼」が大切なのです。
この記事のまとめ
この記事では、期待と信頼の違いや、「恋愛であまり期待をしない方がいい」と言われる理由を解説してきました。
まとめると……
- 期待とは、相手に対して自分の願望を押し付けること
- 信頼とは、相手の本質を見極め「この人なら大丈夫」と判断すること
- 幸せな恋愛をするには、信頼できる相手を見つけ、相手に信頼される人間であることが大切
となります。
「期待と信頼の違い」って、ちょっとややこしいですよね。
でも、だからこそ。
その違いをしっかり押さえておけば、恋愛をよりスムーズに進められるようになります。
恋愛や人間関係に悩んだときは、ぜひ今回紹介したことを思い出してみてくださいね。
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