謝ってこない人ってなんなの!?
あなたの周りに「ごめんなさい」を言わない人はいませんか?
普通ならば「ごめんなさい」と一言謝罪を入れるような場面で、それがないと……
「この人、なんなの!?」と不信感を抱いてしまいますよね。
「ごめんなさい」を言えない人の中には、明らかに相手が悪いような状況でも、
「なんでそんなに怒るの!?」なんて逆ギレする人もいます。
でも、それっていったいどうしてなのでしょうか?
この記事では、「ごめんなさい」が言えない人の心理や対処法を紹介しますね。
もくじ
なぜ「ごめんなさい」が言えないの?
「言えない人」と「言わない人」がいる
「ごめんなさい」が言えない人は、正確にいうと2つのタイプに分かれます。
- 本当は「ごめん」と言いたいのに言えない人
- そもそも「ごめん」を言うつもりがない人
この2つです。
罪の意識の有無がポイント
この2のタイプの大きな違いは、自分の行動に対しての罪の意識の有無です。
「悪いことをしたな」と分かっている場合は、「ごめんなさいを言わなければいけない」と理解している。
けれど、そもそも「悪いことをしていない」と思っていれば、「ごめんなさいは言わなくていい」と感じます。
状況によってはこの2つが混在する場合もありますが、基本的には「ごめんなさいが言えない人」にはこの2タイプがいるのだと知っておきましょう。
罪の意識があるけど謝れない人
「悪いことをした」という自覚
本当は「ごめん」と言いたいのに言えない人は、「自分は悪いことをした」という罪の意識がある人です。
- 人や物を傷つけた
- 守るべきルールを破った
- やってはいけないことをした
こういう自覚がある人は、「自分は謝るべきだ」という自覚もあります。
では、そうした自覚があるにも関わらず「ごめんなさい」が言えないのは、どういう理由なのでしょうか?
謝りたいのに謝れない理由とは?
「ごめんなさい」を言いたくても言えない人は、「ごめんなさい」を言うことに大きなデメリットを感じているのです。
- 怒られる
- 責めらる
- 悪者にされる
……これって、確かに嫌ですよね。
「ごめんなさい」と謝罪をすることで、自分が今の状態よりも悪い状態に置かれると感じているとき。
人は「ごめんなさい」を言えなくなる傾向があります。
子供が「ごめんなさい」と言えない理由
ちなみに、子供が大人に対して「ごめんなさい」が言えないのは、こうした心理の場合が多いです。
子供と大人では力関係があるので、こうした心理が働きやすいのですね。
だからこそ、
- 悪事を隠す
- ごまかす
- 人のせいにする
などして、そもそもその罪自体を「なかったこと」にして、逃れようとするのです。
「ごめんなさい」をいうことは罪を認めることでもあるので、「ごめんなさい」と言うことができなくなります。
止むを得ない事情があった!?
止むを得ない事情から『悪事』を働いてしまった場合も、「ごめんなさい」を言えない傾向があります。
- わざとじゃない
- 悪意があった訳じゃない
自分が故意に悪事を働いたのではない場合は、「自分は悪くない」と思いますよね。
そのため、罪を認めたくないし「ごめんなさい」も言えないのです。
罪の意識がない人の場合
罪悪感がない人
「ごめんなさい」と謝罪ができない人の中には、罪の意識がない人もいます。
その人たちは「ごめんなさいが言えない」のではなく、「ごめんなさいを言う必要がないから言わない」のです。
つまり、
- 自分の責任ではない
- 自分は悪いことをしていない
こんな風に感じている場合ですね。
性格や価値観によって違いが出る!?
罪悪感がない人は、「ごめんなさい」も言いません。
そして罪悪感というのは、その人の性格などによっても変わってきます。
例えば、誰かに食事をご馳走してもらうときにも、
「人のお金を使うなんて申し訳ない……」と、罪悪感を感じる人もいれば、
「私と一緒に食事ができるなんて、この人もラッキーね」と、全く罪悪感を感じない人もいますよね。
前者は会計後に「ごめんなさい」と謝るけれど、後者の人は当然謝らないし、お礼すらも言わないかもしれません。
何にどのくらいの罪悪感(罪の意識・申し訳なさ)を感じるかというのは、人それぞれ違うのです。
そして罪悪感の感じ方が違えば、「ごめんなさい」を言うか言わないかも変わります。
罪悪感がない人の特徴
罪悪感がない人は、「ごめんなさい」と言う必要を感じません。
では、罪悪感がない人には、どのような特徴があるのでしょうか?
- 自分自身が傷つきにくい
- 人に何を言われても気にしない
- 人は人、自分は自分と割り切っている
簡単に言うと、他人を気にしない人ですね。
このタイプの人は、「自分の行動が人を傷つけている」と感じにくいため、罪悪感も抱きにくいです。
そのため、「ごめんなさい」も言わない傾向があります。
自己中な人は謝らない!?
自分勝手な人の特徴
「ごめんなさい」を言わない人は、周りからは「自分勝手な人」と見られることも多いかもしれません。
でも、このタイプの人はなぜ罪悪感を感じないのでしょうか?
それは、そもそもその人が傷つきにくいからです。
人は他人に自分を投影しています。
「自分が同じことをされても傷つかない」と思えば、「ごめんなさい」も言わないし、言う必要も感じないのです。
「ごめんなさい」が言える人とは?
想像力のある人
では、逆に「ごめんなさい」が言えるのはどのような人なのでしょうか?
1つ目の特徴は、想像力のある人です。
想像力のある人は、自分の価値観に当てはめずに他人の気持ちを想像します。
そのため、「もしかしたら傷つけたかな?」と他人を思いやり、「ごめんなさい」も言えるのです。
他人の気持ちに敏感な人
また、他人の気持ちに敏感な人も「ごめんなさい」を言えます。
「なんか、ちょっと不機嫌そうだな……?」と、相手の変化に気づけるため、相手が嫌な思いをしたことにもすぐに気づけるのです。
自分を押し付けない人
「ごめんなさい」を言える人は、「自分と他人は違う」ということをよく知っている人です。
自分には悪気がなくても人が傷つくこともあるし、自分ではなんともないようなことでも傷つく人もいる。
単純にこれを知っている人は、「ごめんね」とさらりと口にできます。
「なんて謝る必要があるの?」という疑問を感じないからです。
「ごめんなさい」を言う勇気
悪者にされる勇気のある人
「ごめんなさい」を言うのって、ちょっと勇気がいりますよね。
責められるかもしれないし、悪者にされるかもしれないから。
「ごめんなさい」が言えるのは、こうした勇気や強さを持っている人です。
罪と向き合う覚悟とは?
「自分は悪いことをしたな」と思っている場合、その罪と向き合うのも勇気です。
たとえそれが想定外のことだったとしても、それを受け入れる覚悟を持つこと。
その覚悟をすると、「ごめんなさい」という言葉も口にできるのです。
逆にそれをしない人は、「こんなはずじゃなかった」といつまでも背を向けて逃げ続けることになります。
「ごめんなさい」で強くなれる
「ごめんなさい」という言葉は、人を強くする言葉でもあります。
なぜなら、「ごめんなさい」を言うことは、その罪を背負う覚悟をすることだから。
その罪を背負う覚悟をすると、人は自然と強くなります。
- 想定外のこと
- 納得のいかないこと
- 上手くいかないこと
- 損すること
- 思い通りにいかないこと
人生には、こういうこともあります。
自分は全く悪くなくても、損をすることもあるのです。
しかしそれを受け入れることは、自分の器を広くし、強くなることでもあります。
人生が学びの場と考えると、こうしてきちんと罪と向き合うことは自分にとって大切なことなのです。
傷つきやすい人はよく謝る?
すぐに「ごめん」を言う人
世の中には「ごめんなさい」が言えない人もいますが……
逆に、すぐに「ごめんなさい」という人もいますよね。
「今、何もされていないのになぜ謝られたの……?」なんて感じることもあるかも。
このタイプの人は、「謝らない人」とは逆です。
「自分は悪いことをした」という罪の意識が強いため、すぐに「ごめんなさい」と謝るのです。
思いやりがあって人の目を気にするタイプ
すぐに「ごめんなさい」を言う人は、思いやりがあって人の目を気にする人に多いです。
なので周りからすると、「どうしてそんなことで謝るの?」というようなことでも謝ってしまうのです。
周りと衝突することは少ないけれど、このタイプの人は周りに気を使いすぎて疲れてしまいがち。
ときどきはあえて「謝らない人」になってみると、世界が広がるかもしれません。
「ごめんなさい」で逆ギレする心理
浮気を責めたら怒られた!?
世の中には、最初は「ごめんなさい」と謝ってきたけれど、その後に逆ギレする人もいます。
- 「なんでそんなに怒るの?」
- 「ちゃんと謝ったじゃん」
- 「むしろそっちが悪い」
こんな風に逆ギレされると、「なんなの!?」と思ってしまいますよね。
ありがちなのは、「彼氏の浮気を責めたら逆ギレされた」なんてパターンです。
逆ギレには、どのような心理があるのでしょうか?
罪の意識から逃れたいからキレる!
逆ギレの心理の1つ目は、「罪の意識から逃れたい」というものです。
「自分は悪いことをした」と感じている状況は、人にとってストレスです。
これを回避するためには、自分を正当化すること。
逆ギレには、こうした「罪の意識(ストレス)から逃れたい」という心理もあります。
必要以上に責められるとムッとする!
自分のミスや失態に対して「ごめんなさい」と謝罪をしたにも関わらず、必要以上に責められ続けたときも、逆ギレしがちです。
- 人格を否定された
- 延々と説教された
- 昔のミスを持ち出された
こうした状況のときには、「どうしてそこまで責めるの?」と不満を抱いてしまうのです。
では逆に、謝っても怒る人の心理とは?
「傷つけられて許せない」という気持ち
人が怒るのは、「許せない」という気持ちがあるからです。
それは、
- 傷つけられた
- 損をした
- 奪われた
こうした意識があるからです。
この気持ちが解消されない限り、たとえ謝罪をされても怒りは収まらないのです。
どうすれば許せるようになる?
悪いことをした人を許すには、自分の中にある「損した感」を解消することです。
- 自分はたくさんの人に愛されている
- 自分はたくさんの愛情に包まれている
- 自分は豊かで幸せな日々を送れている
「損した感」を解消するには、こうしたことに意識を向けること。
例えば「冷蔵庫のプリンを食べられた」なんて場合には、
「私はいつも美味しいプリンを食べているし、またいつでもプリンを食べられる。プリン以外にも美味しい食べ物をたくさん知っている」
こんな風に考えること。
それができるようになると、自然と「ま、いっか」と許せるようになるのです。
謝らない人を引き寄せるメカニズム
実は、謝らない人を引き寄せるのは、「許せない人」に多いのです。
許せない人というのは、なんらかの事情で「自分はいつも損をする!」という気持ちを抱いている人。
そういう気持ちを抱いているタイミングのときは、なぜだか「許したくなくなる出来事」に数多く遭遇してしまうのですね。
でもそれは、「あなたは本当はたくさん愛されているんだよ」と気づかせるための出来事。
「謝らない人」を通して、それを教えてくれているのです。
もし、あなたが今「毎日損ばかりしている!」と感じる状況に置かれているのなら。
その人を許すか許さないかは一旦置いておいて、
まずは「自分の周りにある幸せ」に目を向けることを意識すると、現状を変えるきっかけが掴めるかもしれません。
「ごめんなさい」を言わせる方法
言いたくても言えない人の場合
本当は「ごめんなさい」と謝罪したいけれどできない人に、「ごめんなさい」を言わせたい場合。
大切なのは、「自分は怒らないよ」と相手に伝えることです。
「ごめんなさい」が言いたくても言えない人は、それを言うことが怖いのです。
なので、その恐怖心を取り除くと、素直に「ごめんなさい」が言える場合が多いです。
罪の意識がない人の場合
そもそも「謝る必要はない」と感じている人に謝らせたい場合。
その場合は、「自分はこういう理由で傷つきました」と相手に伝えることです。
単純に、相手はあなたが傷ついたと思っていないから、謝らないのです。
……ただ、そこで相手の人格を否定するような言い方をすると、話が拗れてしまいます。
相手に謝らせたいときのコツは、怒りをぶつけないこと。
- 冗談っぽく言う
- 落ち着いた口調に伝える
- 相手の話を聞く
これらを意識すると、円満な解決に繋がります。
この記事のまとめ
謝らない理由を知ろう
いかがでしたか?
「ごめんなさい」と謝罪をしない人には、実はいくつかのタイプがあります。
「なんでこの人、謝らないんだろう?」と思ったときには、まずはそのタイプを見極めることが大切です。
その上で話を聞くと、「なんだ、そういうことはか」と納得できる場合も多いかもしれません。
イライラを解消する方法は?
また、「ごめんなさいを言わない人」にイライラしたときには、その気持ちを吐き出すのがおすすめ。
紙に書き出したり、愚痴として吐き出すと気持ちがスッキリします。
そして気持ちを吐き出すと、自分が「何に怒っていたのか」もはっきりするのですね。
すると相手に気持ちも理解されやすくなるし、気持ちをきちんと伝えることができれば、今後良い関係を築いていけます。
「謝らない人」や「謝る人」に限らず、人それぞれ感じ方や考え方は違うもの。
「ごめんなさい」を言えない人と遭遇したときには、そんなことを思い出してみてくださいね。
いつも暖かい応援、ありがとうございます。あなたの毎日が素敵な未来に繋がりますように……☆