なんでも人のせいにしてしまう……
「どうして自分ばかりいつもこんなに酷い目にあうんだろう……」
もしもあなたが今こんな風に感じているとすれば。
それは、あなたの中に「被害者意識」があるからかもしれません。
この被害者意識があると、人はなかなか「被害者の立場」から抜け出すことができません。
つまり、
- いつも自分だけが酷い目にあう
- いつも自分だけが損をする
- いつも自分だけが怒られる
こうした状況から抜け出せないのです。
逆にいえば、被害者意識を手放す事ができれば。人生を豊かで幸せなものへと変えていくことができるのです。
でも、いったいそのためには何をすれば良いのでしょうか?
この記事では被害者意識が強い人の特徴や、それを手放して幸せに生きる方法を紹介します。
もくじ
被害者意識とは?
「自分は被害者だ」という意識
被害者意識とは、「自分は被害者だ」という認識のことです。
被害者というのはその言葉の通り、人の行動によってなんらかの被害を受けた人のこと。
「やる側とやられる側」でいうなら、「やられる側」が被害者です。
「被害を受けた」という認識
「被害者意識」というのはその人が「自分は被害者だ」と認識したときから生まれるものです。
ジャイアンがいくらのび太をいじめていても、のび太がそれを被害だと思わなければ、そこに被害者意識はないのです。
のび太は自分を「被害者だ」とは思わず、ジャイアンを責めることもありません。
逆にいえば、ジャイアンが普通に名前を呼んだだけでも、のび太が「自分は被害を受けた」と思えば、そこには被害者意識が生まれます。
のび太は自分を「被害者だ」と思い、ジャイアンのことを「加害者」として責めるでしょう。
なぜ被害者意識が強いといけないの?
どんどん自信がなくなっていく!
被害者意識というのは、なるべく手放してしまう方がよいのです。
なぜなら、被害者意識を持てば持つほど、どんどん自分への自信がなくなってしまうから。
「自分は被害者だ」という意識を持つことは、
- 自分は虐げられる
- 自分は弱者だ
- 自分には力がない
こういう意識を持つことです。
すると「自分の力でこの状況を切り開こう」とか、「自分ならきっとなんとかできる」という前向きな意思を持てなくなってしまう。
被害者意識を持つことは、自分を「弱者」だと認定してしまうことなのです。
他者や世界を必要以上に恐れてしまう
被害者意識が強ければ強いほど、他人や世界が恐ろしくて仕方がなくなってしまいます。
なぜなら、被害者意識をもつことは、周りを「加害者」として認定することだからです。
- 自分をいじめる人
- 自分を支配する人
- 自分を抑圧する人
被害者意識が強い人にとって、自分の周りの人とはこういう存在なのです。
被害者意識が強い人の特徴
いつも何かに怯えていて落ち着かない
被害者意識の強い人は、いつも何かに怯えています。
なぜなら、被害者意識が強ければ強いほど、周りの人たちが加害者に見えてしまうからです。
例えるなら、自分はのび太(ドラえもんなし!)で、周りの人はみんなジャイアンや学校の先生……という感じでしょうか。
そのため被害者意識の強い人は以下のようになってしまいがち。
- いつも傷つけられないかとビクビクしている
- やりたい事があっても積極的になれない
- 自分が安心できる場所から出ようとしない
被害者意識の強い人にとって、この世の中は敵だらけの危険な場所なのです。
実際に被害者になることが多い!?
被害者意識が強くても、実際に被害に合わなければ問題はないかもしれません。
しかし、私たちの現実は「思考」の投影です。
そのため被害者意識が強い人は、自分では望まぬうちに「被害者になるような状況」を引き寄せてしまうのです。
なぜ被害者意識が芽生えるの?
自分への自信のなさから生まれる
被害者意識は、自分への自信のなさから生まれます。
- 自分は無力だ
- 自分は役立たずだ
- 自分にはなんの才能もない
こうした自分への否定的な気持ちが、「自分は虐げられる人間だ」という被害者意識に繋がってしまうのです。
コンプレックスが強い
人は誰しも「セルフイメージ(自分像)」というものを持っています。
セルフイメージが高ければ高いほど自己肯定感も高まり、自信を持って生きていく事が可能です。
しかしコンプレックスや失敗経験などが原因で自己肯定感が低くなると、自信も失ってしまうのです。
被害者意識が攻撃性に繋がる!?
何も悪い事をしていないのに傷つけられた!?
被害者意識の強い人は、強い攻撃性を持っている場合があります。
これは、「自分は何も悪い事をしていないのに人に虐げられた」という思いが、怒りに変わってしまうからです。
「逆恨み」や「被害妄想」とも言えますが……
被害者意識の強い人は、たとえ相手が何もしていなくても「ひどい事をされた!」と感じる場合があるのです。
攻撃を正当化してしまう
被害者意識の強い人は、自分の攻撃を正当化してしまいます。
「ジャイアンにいじめられたんだから、自分がやり返すのは正しい事だ!」という感覚ですね。
もちろん、それは自分を守るために必要な場合もあります。
……がしかし。
先にも触れた通り、私たちの現実は「思考」の投影です。自分が被害者意識を持ち続けている限り、現状はなかなか思うように進みません。
大切なのは、自分の中にある被害者意識を手放していくことなのです。
被害者意識を手放す方法
被害者意識を持っていることに気づく
被害者意識を持ち続けている限り、「被害者」の立場からは抜け出せません。
ではどうすれば被害者意識を手放せるのでしょうか?
そのためにまずするべきことは「自分は今、被害者意識を持っている」と自覚する事です。
誰かによって「被害者にされた」なのではなく、あくまで「自分が被害者意識を持っている」と認識すること。
これが、被害者意識を手放し、被害者の立場を抜け出す第一歩です。
自分はそんなに弱くないと気づく
被害者意識を持っている人は、自分に自信がなくセルフイメージが低い傾向があります。
のび太が「僕には力もないし勉強もできないし、ジャイアンになんて勝てないよ……」と言っている状態ですね。
でも、のび太だってやろうと思えばできるのです。
- ジャイアンに屈しない強さがある
- 色々な人と友達になれる優しさがある
- 実は射撃の名人
こんな風に、のび太にはのび太の素晴らしさがある。
「自分は自分が思っているほど弱くないんだ」と気づくことが、「自分は被害者でいる必要はない」と気づくことにつながるのです。
痛みや悲しみをしっかりと感じる
被害者意識を手放すときには、痛みや悲しみをしっかり感じることも大切です。
なぜなら、それをせずに誤魔化していると、本当の意味での自分の強さに気づけないからです。
- 悪口を言われて傷ついた
- 仕事でミスをして怒られて辛かった
- 友達にバカにされて悲しかった
けど、自分は今ここに生きている。
そんな風に気づくと、傷つくことや悲しみをそこまで恐ることもないのだと気づけます。
そのことが分かると、人はひと回りもふた回りも強くなれるのです。
他人を責めるのを止めるとどうなる?
他人の優しさに気づける
被害者意識を手放すことは、他人を加害者扱いするのをやめること。
最初は「そんな風には思えない!」と感じるかもしれませんが……
「被害者意識を手放そう」と心がけて生活をしていると、他人に対する見方も変化してきます。
すると、
- 「この人って意外と良いところもあるんだな」
- 「嫌なやつだと思ってたけど意外と普通の人かも……」
こんな風に人の新しい一面に気づけたり、その人への印象も変化するのです。
「人生は自分次第だ」と気づける
「あの人のせいで自分は不幸なんだ!」
こんな風に他人を責めているうちは、同時にこんな風に考えています。
- 「自分にはどうすることもできない」
- 「自分の人生は他人に牛耳られている」
被害者意識を手放すことは、こうした意識も手放すこと。
すると、人生は自分次第だと気づけるのです。
被害者意識を手放す効果
仕事や恋愛がうまく進むようになる
被害者意識を手放すと、まず日常生活の中でイライラしたり、傷つく機会が激減します。
その結果……
- 職場の人間関係が良くなる
- 仕事や勉強に集中して取り組めるようになる
- 恋人との喧嘩が減る
こんな風に、仕事や恋愛にも良い変化が現れます。
自信を持って前向きに人生を楽しめるようになる
被害者意識を手放すことは、「自分は虐げられている」という意識を手放すこと。
それは、「自分は虐げられるような存在ではない」と認識を改めることです。
つまり、
- 自分は強い
- 自分には力がある
- 自分は自分の人生を選べる
こうしたセルフイメージ(自信)を持つことです。
その結果、前向きに人生を楽しめるようになっていきます。
現実が変化し始める
私たちの現実は思考の投影です。
「自分は被害者だ……」という意識をもっているときには、被害者の立場から抜け出せないけれど。
そうした被害者意識を手放すことで、自然と現実も変化していきます。
例えば自分を虐げていた人たちが周りからいなくなったり、ずっとうまく進まなかった物事が動き出したり。
「意識(思考)」を変えることで、現実も変化していくのです。
この記事のまとめ
いかがでしたか?
被害者意識を手放すことは、自分への認識を改めることです。
「自分には自分の人生を切り開いていく力がある」
このことに気づくことで、現状も好転していきます。
今回紹介したことを意識して、少しずつ認識や捉え方を変えてみてくださいね。
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