被害者意識が強い人の特徴と手放す方法|他人のせいにしてしまう心理とは?

被害者意識が強い人には、どのような特徴があるのでしょうか?他人のせいにしてしまう心理と被害者意識を手放す方法を解説します。

被害者意識とは?

あなたの周りに「被害者意識」が強い人はいませんか?

あるいは、自分自身が「被害者意識が強いかも……」と悩んでいるかもしれません。

被害者意識とは、その言葉の通り「自分は被害を受けている」という意識のことです。

別の言葉で言い換えると、

  • 周りに攻撃されている
  • 周りに意地悪をされている
  • 周りに虐げられている

こうした気持ちのことを言います。

「被害妄想が激しい」などと言い表すこともありますが、被害者意識が強いと、仕事や恋愛がうまく行かなくなってしまう場合があります。

逆に言えば、被害者意識を手放すことができれば、毎日は今よりもっともっと素敵なものになるということ。

では、被害者意識を手放すには、何をすれば良いのでしょうか?

この記事では被害者意識が強い人の特徴や、それを手放して幸せに生きる方法を紹介します。

被害者意識が強い人の特徴

まずは、被害者意識が強い人の特徴を見ていきましょう。

普通の出来事を「被害」と思い込む

被害者意識が強い人は、何気ない日常の出来事を「被害」だと思い込む傾向があります。

例えば、ラーメン屋で出されたラーメンが冷めていたら、「嫌がらせをされた」と考える。

道で転んだら、「誰かがわざとこの場所に小石を置いた」と考える。

こんなふうに、「自分は被害を受けた(誰かによって害された)」という思考が、被害者意識が強い人の特徴です。

被害妄想が激しい

冒頭でも触れましたが、被害者意識が強い人は「被害妄想が激しい」と言われることもあります。

それは、実際には被害を受けたわけではないのに、それが「被害」だと本人が信じ込んでいるから……つまり、「被害を受けたと妄想している状態」だからです。

そもそも思い込みが激しかったり、客観的に物事を見るのが苦手で視野が狭い人は、被害妄想も激しくなりがちです。

周りの人を「悪者」にする

被害者が存在する以上、そこには加害者(被害を与える人)が存在します。

被害者意識が激しい人は、周りにいる人を加害者にするのも特徴です。

「あの人のせいで自分は辛い思いをしている」「この会社のせいで自分は不幸になった」

こんなふうに、周りの人や環境、場合によっては日本社会やこの世界そのものを「悪者」にしたりします。

被害者意識が強い人の心理

被害者意識が強い人は、どのような心理なのでしょうか?

可哀想な自分が好き

被害者意識が強い人にありがちなのは、「可哀想な自分が好き」という気持ちです。

「悲劇のヒロイン症候群」なんて言葉もありますが、世の中の人は基本的には被害者に対して同情的です。

また、「可哀想な自分」になることで、自分自身を正当化することもできます。

「あの子は辛い状況なのに、健気に頑張っている……」

こうした評価を得たり、周りから愛されるために、自ら「被害者」になりたがる場合もあります。

自己肯定感が低い

被害者意識が強い人は、自己肯定感が低い傾向があります。

「自分は価値のない人間だ」「自分はダメな人間だ」

こうした意識があると、周りの人が自分を見下していたり、嫌っているように感じてしまうものです。

そのため、ちょっとした出来事でも、「攻撃された」と受け取ってしまいます。

精神的に幼く依存傾向がある

被害者意識が強い人には、精神的に幼く依存傾向がある人も多いです。

依存というのは、本来なら自分がするべきことを、その対象に委ねている状態です。

例えば、会社に依存している人は仕事で辛い思いをしたら「会社のせい」にしますし、恋人に依存している人は喧嘩をした時などに「恋人のせい」にします。

そもそもそれを選んでいるのは自分自身なのですが、精神的に自立できていないため、周りや環境のせいにしてしまうのです。

本来なら、大人になっていく過程で自立し、「自分の問題は自分の責任」ということを学んでいくのですが、何らかの理由でそれが上手く行かなかった場合は依存傾向も強まり、被害者意識も強くなります。

被害者意識が強い弊害とは?

被害者意識が強いと、どのような問題が起きるのでしょうか?

問題を自分の力で解決できない

被害者意識が強い一番の弊害は、問題が起きた時にそれを自分の力で解決できなくなることです。

「自分は被害を受けた側」「自分は悪くない」と考えているため、そもそもその問題に向き合おうとすらしない場合も。

被害者意識が強い人にとって、変わるべきは「周りの人間(や環境)」なので、それを解決するために具体的な行動を起こすことがないのです。

日常生活の中で傷つくことが多い

被害者意識が強ければ強いほど、日常生活の中で傷つくことも増えてしまいます。

特に、今の時代はスマホを使った「顔が見えない状態でのコミュニケーション」も盛んです。

顔が見えない状況では、そもそも相手の言葉の意図が分かりにくかったりするもの。

LINEなどで他愛のないやりとりをしている時なども、被害者意識が強いと相手の何気ない一言を「自分へ悪口だ」と受け止めてしまうため、傷ついてしまうのです。

周りから「面倒な人」と思われがち

被害者意識が強い人は、状況次第では周りから「可哀想」と同情されたり、チヤホヤされることもあります。

ただ、それが何度も続くと「パフォーマンス」のように見えてしまい、周りに「面倒な人……」と思われてしまいがち。

特に、何もしていないのに「ヒドい」「傷ついた」なんて言われると、やっぱりモヤモヤしてしまうものです。

本人は本気で傷ついているとしても、それに何度も付き合わされる周りの人は、疲弊してしまいがちです。

被害者意識を手放す方法

被害者意識を手放すには、何をすれば良いのでしょうか?

「被害妄想かも?」と考えてみる

被害者意識を手放す第一歩は、自分自身が被害者意識を持っていると気づくことです。

そのためには、「被害を受けた」と感じた時に、「これって被害妄想かも?」と一度立ち止まって考える習慣をつけるのがおすすめ。

反射的に周りを責めるのをやめて、「自分がそう思っただけかもな〜」と考えるだけでも、被害者意識は軽減されます。

精神的に自立する

被害者意識を手放すには、精神的に自立することが大切です。

これはつまり、「自分の人生は自分の責任だ」と受け入れること。

周りや環境のせいにするのをやめて、常に「自分がここからどう行動すれば幸せになれるのか?」と考えることで、自然と被害者意識は薄れていきます。

自己肯定感を上げる

被害者意識を手放すためには、自己肯定感を上げていくことも大切です。

  • 自分には価値がある
  • 自分は愛される人間だ
  • 自分は素敵な人間だ

こうした意識を持つと、「周りから攻撃される理由」がなくなるからです。

おすすめなのは、自分を褒める習慣をつけること。

ここに書いたような言葉や、前向きな言葉を自分に対して投げかけましょう。

まずは毎日5つ。

たったこれだけのことでも、意識は少しずつ変わっていきます。

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被害者意識が強い人への対処法

では、周りに被害者意識が強い人がいる場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか?

味方だとアピールする

被害者意識が強い人に対しては、「自分は敵ではない」とアピールすることが大切です。

笑顔を多く見せたり、相手を肯定するような言葉を積極的に投げかけると、「この人は自分の味方だ」「この人は自分を傷つけない」と感じるため、被害者意識が軽減されます。

例えば、職場で被害者意識の強い人に注意をしなければいけない場合などは、「毎日頑張ってくれててありがとう。とても助かっているんだけど、昨日の報告書のここだけミスがあったから、ちょっと直してもらえる?」というような言い方をするのがおすすめです。

距離を置く

被害者意識が強い人とは、距離を置くのも立派な対処法です。

というのも、相手が「自分は被害を受けている」と思い込んでいる状況では、こちらがどんなに優しく誠実に接しても、効果がないからです。

距離を置くことで、相手が冷静な思考を取り戻す場合もあります。

「気にしすぎ」と指摘するのもあり

相手が友人や家族、恋人の場合は「気にしすぎだよ」と指摘するのもあり。

被害者意識を抱いている人は、自分ではそれに気づいていない場合もあるからです。

「気にしすぎ」という言葉だとやや相手を責めるような印象になってしまう場合もあるので、「私なら全然気にしないな」「そんなこと、気にしたことない」など、「自分だったら全く気にしないよ」と伝えるのもおすすめです。

被害者意識を手放す効果

被害者意識を手放すと、どのような効果が期待できるのでしょうか?

仕事や恋愛がうまく進むようになる

被害者意識を手放すと、まず日常生活の中でイライラしたり、傷つく機会が激減します。

その結果……

  • 職場の人間関係が良くなる
  • 仕事や勉強に集中して取り組めるようになる
  • 恋人との喧嘩が減る

こんな風に、仕事や恋愛にも良い変化が現れます。

自信を持って前向きに人生を楽しめるようになる

被害者意識を手放すことは、「自分は虐げられている」という意識を手放すこと。

それは、「自分は虐げられるような存在ではない」と認識を改めることです。

つまり、

  • 自分は強い
  • 自分には力がある
  • 自分は自分の人生を選べる

こうしたセルフイメージ(自信)を持つことです。

その結果、前向きに人生を楽しめるようになっていきます。

人生を自分の力で動かせるようになる

被害者意識を手放すことで、自分の意思で生きられるようになります。

例えば、恋愛で辛い思いをした時も「恋人にヒドい目にあわされた」と思うのではなく「そんな恋人を選んだのは自分。ここから先、自分はどうすればいいんだろう?」と考えられるようになるからです。

今の現実は自分の選択の結果であり、未来は今の自分が選ぶことができる。

被害者意識を手放すことで、こうした自覚が生まれます。

この記事のまとめ

この記事では、被害者意識が強い人の特徴や心理、被害者意識を手放す方法を解説してきました。

まとめると……

  • 被害者意識が強い人は、自己肯定感が低かったり、自分に起きた出来事を周りや環境のせいにしてしまう
  • 被害者意識が強いと、日常生活の中で傷つきやすかったり、人間関係がこじれてしまう
  • 被害者意識を手放すには、自分が被害者意識を持っていると自覚し、自己肯定感を上げることが大切

と、なります。

また、精神的に余裕がなかったり、体調が悪い時には被害者意識も強くなってしまいがちです。

たっぷり寝て、美味しいものを食べて、楽しいことをする。

こうして自分を労ることも、大切にしてくださいね。

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