シャドウの受け入れとは?心理学的に自分や相手を許す方法

どうしてこんなに腹がたつの!?

むかつく。むかつく。むかつくーーーーーー!!!!!!∑( ̄皿 ̄;; ンガァーーー!!!

「なんでいつもこうなのよッ!!!」

こんな風に恋人に腹を立てた経験のある女性も多いと思います。

付き合った当初は「大好き」だった彼氏なのに。

いつからか「嫌なところばかりが目につく」ようになってしまった……。

嫌いになった訳ではないけれど、このままでは無理かもしれない。

実はこんな状況には『シャドウ』というものが絡んでいることをご存知でしょうか?

この記事では、イライラの原因となる『シャドウ』とその解消(受け入れ)方法について解説していきます。

相手の嫌なところばかりが目につくのはなぜ?

嫌なところばかりが目につく

イライラの原因は相手が自分の「シャドウ」だから!?

相手の嫌なところばかりが目につく。

実はこれにはユングのいうところの『シャドウ』というものが関係しています。

シャドウ=自分が否定している自分

『シャドウ』とは簡単に言うと自分の嫌な部分のこと。

切り捨てたいと思っている『影』のことです。

自覚している場合もあればそうでない場合もあり、完璧主義で「こうありたい」という自分への願望が強い人ほどシャドウも強い傾向にあるのだそうです。

自分が隠した「影」は他人に投影される

シャドウ

人は「こうあるべき」と思う自分の仮面を被る

人は世の中に自分を適応させて生きていきます。

「こうあるべき自分」という仮面(ペルソナ)を被っているのです。

しかしそれはその人のネガティブな側面を抑制してしまうことでもあります。

自分が「ないもの」として隠した自分

例えばある人が「明るくて社交的な自分でありたい」と思ったとしましょう。

そんなとき、その人が本来持っていた『内気でマイナス思考な側面』は意識から切り離されて『ないもの』とされてしまうのです。

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しかしその「内気でマイナス思考な側面」は消滅したのではなく、シャドウとなって無意識のうちに存在します。

そしてそれが抑制しきれなくなった時、その人は『内気でマイナス思考な自分のシャドウ』を他人に投影してしまうのです。

他人の嫌なところはあなたのシャドウ


つまりユングによれば『相手の嫌なところ』というのは相手に投影された『あなた自身の嫌なところ(シャドウ)』であるということ。

イライラする相手=否定して隠した自分

つまり、イライラする相手とはあなたが心の奥底で、「こんなのはダメだ!」と否定している自分自身の姿なのです。

それを他人の中に見出すから、その人のことも否定しなければ気が済まなくなってしまう。

それは「あってはならない」と自分が強く思っている、自分自身の姿だからです。

シャドウは自分にとって受け入れられないもの

その『シャドウ』を拒絶するのは、ある意味では『今のあなた』としての自我を保つための、防衛本能と言えるかもしれません。

シャドウはあなたが『生きてこなかったもう1人の自分』なのです。

腹がたつ相手との付き合い方は?

付き合い方

無意識にイライラしてしまう!

シャドウの他人への投影は無意識のもの。

やめようとしてやめられるものではありません。

ではどうしたら良いのでしょうか?

「シャドウの受け入れ」が鍵

その方法の一つが『シャドウを受けいれること』です。

『自分の不完全さを受けいれる』と言い換えてもいいかもしれません。

あなた自身が切り捨て、抑え込んで来た『シャドウ』の存在を認めること。

そして「こんな自分もありだな」と許してしまうのです。

シャドウはどうやって受け入れるの?

具体的に考えてみましょう。

相手の嫌な部分が目について無性にイライラしてしまう時。

「信じられない。どうしてこの人はこうなんだろう(→シャドウを拒否する)」と考えるのではなく

「自分にもそういうところがあるんだろうな(→シャドウの存在を認める)」と考えるようにするのです。

それは他人を受けいれるということのようであって、実は『あなた自身が拒絶していたシャドウを受けいれる』ということでもあります。

「嫌な人」を受け入れるのは怖い!?

シャドウを受けいれる

人の嫌な部分を受け入れたくない心理

シャドウは、あなたが今まで切り捨てて来た自分の側面。

例えば、

  • 音を立てて食事をする
  • 空気を読まない
  • 約束を守らない
  • 優柔不断なこと
  • 洗濯ものを溜め込む

こうした他人の一面にイライラしたとき、そんな部分が自分にもあると認めるのは、はっきり言って嫌ですよね。

「こんなダメな一面を許したら、人としての価値が落ちてしまう」と感じるかもしれません。

……でも、実はそんな風に自分を縛らなくても、大丈夫なのですよ。

「ダメなまま」でも大丈夫

「ダメな部分はなくさないといけない」

こんな風に思っている人は、自分にも他人にも厳しいです。

ダメな部分を無くし、完璧な人間になることで、価値を得られると思うからです。

……でも、そもそも人の価値に、優劣というものはないのです。

ダメなところがあっても、あなたはあなた。

初めから素晴らしいし、何かができてもできなくても価値は変わらない。

人の価値は最初から無限大で、比べられるものではないのです。

そんな風に考えると、『シャドウ』を受け入れやすくなりますよ。

シャドウを受け入れると人生が変化する

関係が変わってくる

「嫌な部分」が気にならなくなる

シャドウを受けいれることが出来ると、相手の『嫌な部分』が目につきにくくなるはずです。

「直して欲しい」と思う部分とも、今までよりもおおらかな気持ちで向き合うことが出来ると思います。

短所を否定せず楽しめるようになる

他人や自分のダメな部分というのは、案外ちょっとした意識の変化で受け入れられるようになるもの。

例えば、「短所はチャームポイント」と言う考え方もその1つです。

完璧で美しいものよりも、ちょっとダメな部分がある方が愛嬌がある。可愛い。愛される。

そんな風に思うと、これまで以上に自分や周りの人間が愛おしく見えてくるかも。

この記事のまとめ

いかがでしたか?

問題は相手ではなく『あなたの中にあるシャドウ』

こう考えると「なんだか無性にイライラする!」という状況も、スッと受け入れやすくなります。

余計なイライラを防ぐ効果もあるので、彼氏彼女に限らず「もううんざり……相手に無性に腹がたつ」と思ったときには意識してみてくださいね。

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