ココナッツオイルの何が凄いの?


最近、メディアでも取り上げられることが多いココナッツオイル。
そしてココナッツオイルの話題になると、必ずと言ってよいほど耳にするのが「ケトン体」という言葉です。

あまり耳に馴染みのないこの言葉。
「一体それが何なの?」と首を傾げた人も多いのではないでしょうか。

今回は「ケトン体って何?」という疑問に、分かりやすくお答えしていきます。

ケトン体って何?

ブドウ糖とケトン体

科学

人間が「ブドウ糖」をエネルギーとして活動していることを、ご存知の方は多いと思います。

ケトン体とは、このブドウ糖と同様に人間の「エネルギー源」になるものです。
人間は普段、炭水化物などから摂取する「ブドウ糖」をエネルギー源として活動していています。

そしてそのブドウ糖が足りなくなると、脳が「食べ物を摂取しろ」と指令を出し、人は「何か食べたい」「お腹が空いた」と感じるのです。

ケトン体は飢餓状態で使われる

空腹

しかし「ブトウ糖」だけが人間を動かすエネルギーであるとすると、食べ物が不足した時に困ります。

そこで、人間の体は「飢餓状態」になったときに、体に蓄えてあった脂肪を分解し、「ケトン体」を作り出し、エネルギー源にします。

ざっくり、簡単に言ってしまえば、ケトン体は「脂肪から作られる予備エネルギー」です。

なぜケトン体が凄いの?

現代人はエネルギーの蓄えすぎ

減量

前途の通り、人間の体には生き残るための素晴らしい機能があります。

しかし、先進国に暮らす現代人の多くは、飢餓ではなくて肥満に悩んでいます。
つまり「エネルギーを蓄えすぎて健康に害を及ぼしている状態」です。

そこでみんなが知りたがったのが、効率よく脂肪を燃焼させる方法です。

脂肪を燃やすにはケトン体を使うこと

ジョギング

人間の体が脂肪を燃やすのは、体がケトン体を必要としているとき。
つまりは、ブドウ糖によるエネルギーが不足して、体や脳が飢餓状態にある場合です。

そこで、人々は脂肪を燃やすために運動をしたり、食事を制限したりして「飢餓状態」を作り出してきました。

ケトン体そのものが「ダイエット効果をもつ」ということではなく、ケトン体を使用する状態を作り出すことが、ダイエットにつながる、と広く認識されてきたからこそ、「ケトン体」という言葉が注目されているのです。

ケトン体は認知症予防に?

ボケてたまるか!

さらに、ダイエット効果と並んで注目されているのが、認知症の予防や改善。

一説では、認知症はブドウ糖が脳に上手く送られなくなることによって引き起こされるとされています。
そんなときに、ブドウ糖に変わって「ケトン体」をエネルギー源として送り込んでやれば、脳に再び栄養が行き渡り、症状が改善される……とうのが「認知症の予防になる」という意見です。

これに関しては、現在も研究が続けられていますが、実際に症状が改善された例がメディアでも取り上げられているため、ボケ防止対策として「ケトン体」に注目している人も多いようです。

ケトン体を作り出す方法

飢餓状態を作り出す

th_飢餓

先に解説した通り、体内でケトン体を作り出す方法の一つは、体を飢餓状態におくことです。
例えば、断食もその方法の一つ。

食品で補助する

食物

そして、もう一つが食品によってそれを促進する方法です。

ここで登場するのが、今話題のココナッツオイルなどの「中鎖脂肪酸」が多く含まれる食品を摂取すること。
理由は次の項目で解説します。

中鎖脂肪酸って?

油

一般的な植物油に含まれるのは「長鎖脂肪酸」です。
ややこしいので説明は割愛しますが、これは、体内に脂肪として蓄積されやすいものです。

一方の中鎖脂肪酸。
こちらは、体内に脂肪として蓄積されにくい上、長鎖脂肪酸の酸化燃焼……つまり、脂肪燃焼を助長してくれます。

ココナッツオイルのすごさ

山積みココナッツ

ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が含まれています。
中鎖脂肪酸、体内の体脂肪を燃やす手助けをしてくれます。

そして、体は中鎖脂肪酸からもケトン体を作り出します。
それによって血中の「ケトン体」の濃度が濃くなると、体は「エネルギー」をブドウ糖からケトン体に切り替えます。

つまり、ココナッツオイルなど中鎖脂肪酸が多く含まれる食品を摂取することで、「ケトン体をエネルギーとして使用するスイッチ」が入り、脂肪が燃えやすくなるのです。

ケトン体の落とし穴

ケトン体はあくまで「予備エネルギー」

補充

「それなら、そもそもブドウ糖って必要ないんじゃないの?」という疑問も湧いてくると思います。

お察しの通り、人間は「ケトン体」だけでは生きて行くことは出来ません。
脳も体も、あくまで「一時的な補助」としてしかケトン体を使用することは出来ず、特に沢山のブドウ糖(あるいはケトン体)を必要とする脳は、早い段階でエネルギー不足の状態に落ち入ってしまいます。

具体的には、食物を断って体内の備蓄エネルギーだけで活動しようとすると、イライラしたり、集中力が低下する、ボーっとするなどの症状が現れます。

ケトン体を作るときには酢酸もできてしまう

溶けちゃう

そして、体内ではケトン体を作り出すときに、強い酸性の物質も同時に作り出します。
それによって、ケトン体のみに依存して活動しようとすると、吐き気や腹痛などの症状が現われてきます。

沢山とればいい!ということでもない


最近話題のココナッツオイル。
ダイエットや美容効果、はたまた認知症改善など、さまざまな効果が取り上げられていますが、もちろんオイルにもカロリーはあるし、上記の理由から、一概に「沢山食べれば良い」というものでもありません。

自分の体調に合わせて、「適切な量」を摂取するように心がけ、健康的で綺麗な体を手に入れましょう(^^;)

いつも暖かい応援、ありがとうございます。
あなたの人生が、ますます輝きますように……☆